「米作り」は
「景観づくり」。
「景観づくり」。
田園風景には、
誰の心も落ち着かせる
不思議な力があります。
先祖から守り継いできたこの景色を、
一〇〇年後も美しく守り、
次につなげていきたい。
お米づくりは
日本の景観づくりであると思い、
今日も田んぼへ向かいます。
春。
米作りは、“苗半作”。
昔から、米作りの半分は苗で決まると言われています。
雪解けをへて緊張の春が始まります。
しっかり準備、整備してきても毎年起こる急なトラブルに対処しつつ入念に行程を進めていきます。
夏。
稲の葉色で、的確に判断する。
苗が根をしっかり張り、成長の後押しをするための水管理を徹底します。
特別栽培では、必要な栄養を補給します。
春の緊張もつかの間、大豆・小豆の種蒔き時期でもあります。
秋。
田んぼが黄金に輝く、感謝と緊張の季節。
いよいよ収穫まですぐそこ。ようやくここまでたどり着けました。
と、ここで油断したら痛い目に遭うのが秋の厳しさです。
秋の作業は「適期」が全て。にも関わらず、梅雨と肩を並べるほど雨が多い秋。
お天道様の顔色を伺いながらの秋のスタートです。
冬。
来年の米作りが、始まります。
一年の米作りの振り返りにはじまり、作業場や農機具のメンテナンス、資材の発注、何より最重要な次年度の米作りの計画立案。
やるべき作業はたくさんありますが、それでも他の季節と比べると、一年で一番ゆったりした時間が流れます。
アウトプットが多かった、春・夏・秋。冬のインプットと充電が、次のお米づくりに大きな力を発揮します。